Knock Out先生の備忘録

中高理科教員による授業・読書・その他の記録です

「誰にも負けない努力」を読んで

稲盛和夫さん述、稲盛ライブラリー編の書籍、「誰にも負けない努力〜仕事を伸ばすリーダーシップ〜」を読んでの感想です。

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私は日頃教員として生きているので、教師の視点で読みましたが、学級経営に必要なリーダーシップという点で、とても参考になる一冊でした。

日々の仕事に忙殺される中で、授業や学級経営が「こなす」という感じに近いものになってしまうように感じることがあります。しかし、やはりそれではダメなんだということを改めて思い知らされました。たとえば、こんな文章があります。

以下、引用

厳しく教えながら登用していく。自信をつけさせていく。「場を踏ませる」ことが、教育になるのだ。しかしそのためには、部下の長所から短所までを全部見抜いて、その人の短所を補強していかなければならない。

 

この文の中で、著者がいかに人物を見てきたのかということを考えさせられました。これはとても難しいことではありますが、生徒の長所、短所を見抜こうとしなければ始まりません。改めて、そこからやってみたい。

また、著者は理念重視•思い重視の考えを持っているようです。これは私が教師としてどんな教師になりたいのか、どんな人間を育てたいのかを考えていかなければいけないということに対して極めて示唆的でした。著者がかつてしたように、私も哲学や宗教についての本を読んでみたいと思います。

 

そして、この本の根幹にあるのがタイトルにある「誰にも負けない努力」です。これをするからこそ、人がついてくるし、自分のミッションを果たすことができるのだと。気持ちを熱くさせられました。幾分最近クールになってしまったのではないかと感じている私ですが、熱い思いを思い出し、気持ち新たに頑張っていきたいと思うところです。