「教師のためのプレゼンスキル」を読んで
松永俊彦さんによる「教師のためのプレゼンスキル」を読了しましたので、その感想を記します。
私は、教師にとって話し方はとても重要であると考えており、生徒のモチベーションを上げられるような話し方を学びたいとの思いから本書を読み始めました。
当たり前のことではありますが、良いプレゼンとは
聞き手のことを十分に考えて練られたものである
と改めて考えさせられました。
細かな話し方の技術も書かれており、もちろんそれも参考になりましたが、印象的だったのは次の2点。
①聞き手の心を開く大切さ
②人間の集中力は15分しかもたない
まず、①についてはこれまでの経験から、多少気づいているところもありました。例えば、1限と4限の授業では、同じクラスであっても生徒たちの様子が大きく異なることは、多くの先生方も実感されることでしょう。本書を読み、プロの方でも聞き手の心を開かせるため、導入を工夫されていることを知り、改めて話始めを工夫しなければと思いました。具体的には、生徒にとって真の疑問となるような問いから授業を始める、などが考えられるでしょう。
②については以前から知ってはいましたが、最近Youtube の授業動画を拝見しながら改めて考えていたことであり、私にとって非常にタイムリーな内容でした。(このYoutube の授業動画についても、いつか投稿することになるかと思います。)
これ以外にもう一点、保護者対応について丸々一章が割かれていることに驚かされました。正直、読み始めた時にはこのページは軽くで良いか、と思っていましたが、プレゼンの基本である「聞き手のことを考える」ということを踏まえた時に、私にとってとても重要な章であることに、途中で気付かされました。
保護者の方が保護者会で来校される際の気持ちというのは想像こそしますが、如何せん子供のいない身にとっては、十分に想像しきれない面でもあります。
本書では、年度当初の保護者会での担任の自己紹介の重要性や、保護者面談の準備におけるKPTという言葉が紹介されています。
自己紹介がなぜ重要かというと、担任の人柄を理解してもらうためということに尽きるのですが、これまで自己紹介の部分は簡単に済ませてきてしまったように思います。来年からは改善するぞー、という気持ちです(・・;)
KPT とは、良いところ(keep)、課題(problem)、今後挑戦したいこと(try)の頭文字です。
保護者面談などは先輩教師からのアドバイスなどもいただくものの、さすがに見学などはできないため、どうしても我流になりがちかと思いますが、2学期に待ち構える面談では、この準備をして臨んでみようかと思います。
以上、すぐに実践できるスキルについても多く書かれてあり、この投稿文にも本書から学んだことを生かしたつもりですが、読みやすさはいかがでしょうか…
自分で読み直してみて、まだまだトレーニングが必要だと感じてしまいます(・_・;