「心を動かす話し方」を読んで
堀紘一さんの著作「心を動かす話し方」(SB新書)を読んでの感想です。
本書の内容を一言で表すと「聞く力こそ話す力」ということになるでしょう。相手の興味関心を踏まえて話すことなど、一般にも言われる話し方の注意点は、授業やHRで話すことを踏まえても、本書を通して確認することができ、とても良かったです。
その上で、特に考えさせられたのが、LINEなどの文書でのやりとりについての記述でした。
メールを送り、既読などがついて読んだことが確認できれば、コミュニケーションが成立した、というわけではない。
この旨の内容が、コミュニケーションとは何かを表しているように思います。リモートワークなどがある程度定着し、メール等でのやり取りが増えてきた昨今。メールを送った相手が、メールを読んでいるのにその内容を忘れていれば、それは相手が悪い、という考えで動く人は少なくないでしょうし、私は少なくともそんな考えであったわけですが、それはあまりにも雑な対応かもしれません。いかに相手に伝えるか、これは常に自分にかかっていると考えて、伝え方を研究していきたいものです。